今後、葬儀に参加する機会も多く出てくるでしょう。子供の頃は大人の付添で参加することがほとんどであり、大人の言うことに従って通夜や葬儀に参列してきたでしょう。
しかし、大人になってからは1人で通夜や葬儀に参列する機会も出てきます。不祝儀の時には、相応の服装やマナーで臨むのが望ましいですので、大人であれば最低限理解しておきたいマナーについて理解しておきましょう。
コンテンツ
通夜から告別式までの一般的な流れ
日本では誰かが亡くなったときは、通夜と告別式の2日間にわたって葬儀が行われるのが一般的ですので、その流れについて紹介していきます。
通夜の流れ
お通夜とは、仕事関係や近所の方といった一般の方が故人とお別れをする場となっていますが、以前は別の意味合いを持っていました。
本来は、家族や親族といった故人と親しい間柄の人たちが、お線香やろうそくの火を絶やすことなく、故人と共に過ごす儀式だったのです。
それが時代の流れとともに、通夜は一般客が参列しやすい夕方から夜の時間帯にかけて行われるようになったのです。
通夜の流れは、開式から喪主のあいさつに始まり、僧侶による読経が始まり順番に焼香をしていきます。
一般客は焼香後そのまま解散となることもありますし、通夜振る舞いの席に案内されてもてなしを受けることもあります。
葬儀の流れ
通夜の翌日に行われる告別式は、家族や親族が故人の冥福を祈って見送る儀式になります。その流れは告別式の開会に始まります。その後、僧侶が入場してきて読経が始まります。
その間に焼香を順番に行っていきます。読経が終わると棺桶の中に花を入れて最後のお別れをします。
その後喪主があいさつをして、閉式の辞を述べて出棺準備に移っていきます。
失礼のない正しい服装とは?
通夜や告別式に参加することになったときは、その場にふさわしい服装で出かける必要があります。
通夜は喪服が基本
男性も女性も、通夜ではダークカラーのスーツが基本です。男性のスーツの色は、濃紺やダークグレー、目立たないストライプなどでも大丈夫です。ネクタイは黒や地味な色をチョイスしましょう。
女性も同じく黒や紺、グレーの地味な色の服装です。スカートをはいてストッキングをあわせるときは、黒や肌色を身に付けましょう。
告別式の基本スタイル
告別式でも通夜と同じくブラックフォーマルを着用すれば間違いありません。男性はブラックスーツ、女性も黒色のワンピースやパンツスーツが基本です。
冬場は寒いのでコートを着用することになりますが、コートも材質に注意が必要です。毛皮や皮製品は殺傷を意味しますので、死を連想させてしまうため、通夜や告別式では身に付けないのがマナーです。
アクセサリーとバッグ
男性は結婚指輪以外のアクセサリーは身に付けないのが望ましいです。女性も同じく、アクセサリーは結婚指輪だけにとどめるようにし、濃い目のメークやカラフルなネイルも控えましょう。
葬儀や通夜では、パールのアクセサリーは身に付けても良いことになっていますが、ネックレスは1連のものにしておきます。
香典の送り方は?
香典は本来通夜や葬儀に持参していくものですが、遠方であることや、諸事情により参列できないこともあるでしょう。そこで、香典を送り、お悔やみの気持ちを表すこともできます。
現金書留で送ること
現金を送るのですから、普通郵便で送るのではなく現金書留で送るようにします。その際も、現金書留の袋に直接入れるのではなく、不祝儀袋に入れてから現金書留の封筒に入れます。
送付先は斎場ではなく、喪主の自宅あてに送るようにしましょう。送るタイミングですが、葬式前後は忙しくなりますので、葬式後1週間以内に送るようにします。
不祝儀袋とは
通夜や葬儀の時に送る不祝儀袋は、いくつかの種類がありますが、「御香典」や「御霊前」(宗派によって異なることも)と書かれたものを選びます。
中に入れるお札ですが、新札ではなく折り目を入れたお札を入れるようにします。不祝儀袋の裏側にも、自分の名前や住所を書くのを忘れないようにしましょう。
まとめ
通夜や葬儀の時は、喪主やその家族、周りの人に失礼にならないように、最低限のマナーを心得て参加するようにしましょう。
覚えることはたくさんあるかもしれませんが、一度覚えておくと一生使えるマナーですので、今のうちにしっかりと学んでおきましょう。
その他に、結婚式のマナーについても詳しくご紹介しています。ご興味のある方はこちら!↓