大人がおさえておきたいお中元・お歳暮のマナー

お中元やお歳暮の時期になると、特設コーナーが設けられて、大勢の人でにぎわっている光景を見かけたことがあるでしょう。

お中元やお歳暮は日ごろお世話になっている方に対して、贈り物を送る昔からの習慣です。お中元やお歳暮について、その意味やいつ、誰に送るのが正しいのか、受け取った時の正しい対応について、紹介していきます。

そもそもお中元・お歳暮はどんなもの?

お中元やお歳暮の意味や贈る時期について、理解しておきましょう。

お中元とお歳暮の意味

お中元は夏のご挨拶とも呼ばれており、日ごろお世話になっている方に対する感謝の気持ちや、これからもよろしくお願いしますといったあいさつの意味が込められています。

お歳暮もまた、日ごろお世話になっている方に対する感謝の気持ちと、今後も長いお付き合いをお願いするという意味が込められています。

お中元とお歳暮のマナー

本来はお中元もお歳暮も持参して渡すのがマナーですが、遠方であるなどの理由でデパートやお店から郵送してもらうケースがほとんどです。

自宅まで持っていくときは、風呂敷に包んで、日中から夕方の時間を見計らって伺うようにします。

もしも、相手の都合を事前に聞かないで訪問する場合は、品物だけお渡ししてすぐに失礼するのがマナーです。

 

だれに、いつ送るのが正しいの?

お中元やお歳暮は誰にいつ頃送るべきなのか、それについて知っておきましょう。

誰に送ったらよいの?

基本的にはいつもお世話になっている方です。たとえば、結婚している方ならお互いの実家、上司や結婚式の仲人をしてくれた方、子供の習い事の先生、特にお世話になっている友人や知人などです。

他にも兄弟姉妹や、親戚に渡すこともあります。日ごろお世話になっているのですが、普段顔を合わせて感謝の気持ちを伝える機会が少ないと言う方には、お歳暮やお中元で感謝の気持ちを表すようにしましょう。

送る時期

お中元を贈る時期は地域によって異なりますので、その点注意が必要です。北海道では7月中旬から8月15日まで、東北から関東は7月初旬から7月15日、北陸は地域によって7月か8月かに分かれます。

東海や関西、中国地方や四国は、7月中旬から8月15日まで、九州は8月15日までとされています。

お歳暮は地域による差は少なく、12月の初旬から12月25日くらいまでに贈るのが望ましいです。

送る時期を逃してしまうと、贈り物が別の呼び方になってしまいますので注意が必要です。たとえば、お正月に食べてもらいたい品を贈りたくて、12月25日以降に贈り物をする場合は、それはお歳暮ではなく「お年賀」となります。

 

もしもお中元・お歳暮をもらったら

お中元やお歳暮を頂いた時は、どのように対応するのが適切なのか、それについて知っておきましょう。

お返しは必要なの?

お中元やお歳暮を頂くと、早くお返しをしなくてはと考えてしまうでしょう。それよりも先にするべきことは、お中元やお歳暮を頂いた方にお礼をすることです。

お気遣いを見せてくださったので、メールではなく電話でお礼する、もしくはお礼状を書いて早めにお礼の気持ちを伝えます。

お返しの品は必ず送らなくてはいけないわけではないのですが、お返しをするのが基本です。ただし、送った相手の立場によってはお返しができないこともあるので、その点理解しておきましょう。

お返しの相場や金額は

お中元やお歳暮のお返しは必須ではありませんので、相手が受け取って恐縮しないものを選ぶようにしましょう。

頂いた物よりも高額な商品を選んでしまうと、相手に対して「次からはお中元はいりません」というアピールをすることになってしまいます。

お返しの品を選ぶ時は、頂いたものと同額もしくは半額程度の物を選ぶのが適しています。また、お返しの品につけるのしですが、同じく「お中元」や「お歳暮」とつけます。

しかし、お返しをするタイミングによっては、のしの書き方が異なることがありますので、お店の人によく相談してから、適切なのしをつけるようにしましょう。

まとめ

お中元やお歳暮は日本で昔から行われているマナーになります。大人になってから、お中元やお歳暮を渡す、受け取る機会も出てきますので、そのマナーについて理解しておくようにしましょう。

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